さて、今回は自主制作映画『MIDNIGHT THE ERA』という作品についてご紹介させて頂きたいと思います。
こちらは現在クラウドファンディングで声優さんを付けるための費用を募集中の自主制作作品であり、スタジオ無著さんという多摩美大の学生さんが中心に作っている作品ということ。
つまり公開もしていないため、皆様ご存知ないのは当然。
というかボクもやはり知らなかったのですが、制作を行っているススタジオ無著さんからメールを頂いたことがキッカケ。
そこで初めて公開前の本作の様々な資料を見させて頂いた結果
「なんかこれ凄い面白そうじゃない??」
と思ってしまった。
特に撮影方法が面白くて、特撮+アニメーションで作っているらしい。
「なんだその作品は・・・しかも怪獣・・・すごい気になるじゃん・・・」
という強い好奇心が働いてしまい、ついつい記事を書かせてもらうことにしました。
てなわけで、まずは本作『MIDNIGHT THE ERA』について簡単にご紹介していきます。
MIDNIGHT THE ERAとは何か?
本作の制作はスタジオ無著さんが制作しております。
そしてこちらが予告編。
なにはともあれ、まずはこちらをご覧いただくのが一番ですね。
で、ストーリーはいわゆる『怪獣』が活躍する作品。
しかし、ストーリーを見てみると普通の怪獣作品ではなく一風変わった作品でございます。
平時における怪獣の大きな役割だった抑止力は、怪獣に比べてコストが低く安全性の高い核兵器によって急速に代替された。
引用元:http://studio-mujaku.com/#link-work
怪獣保有国はおしなべてこれを導入すると同時に、怪獣は淡々と殺処分されていったのだった。
かつて日本における怪獣開発の要、佐奈川芙弓博士(故)のチームによって生み出された2体の国産怪獣もその例に漏れず、殺処分のときを待っていた。
しかし、事件は起こる。
国産怪獣2体のうち1体の怪獣 カランコエに知性が発生している事が判明したのだ。
カランコエは処理場への輸送中に脱走、この国の食料を一手に担う稲生植物工場地帯の縁に鎮座し、これを事実上の人質として自らの生存する権利を要求した。
残るもう一体の怪獣 アスラシードは事態に即応するため当地に配備されるも、カランコエの事例からアスラシードに対する兵器としての信頼性はないに等しかった。
カランコエに対する有効な対処法も見つからぬまま、交渉は終わりの時を迎えるのだった。
というわけでして、本作は怪獣が国同士の抑止力となっていた。
けれども核兵器が登場したことにより破棄されそうになった「カランコエ」という怪獣が、処分されないために国を脅している。
この問題を解決すべく、ネゴシエーター役の主人公がカランコエと交渉する所から物語は始まり、次第にカランコエの秘密が次第に明らかになっていく中で、怪獣達のバトルあり、謎ありのスリリングな物語が展開される・・・というのが、本作の大まかなあらすじ。
特徴としては、本作の怪獣は人の姿を持つこと。
そして、そこには人間ドラマや怪獣の精神世界の話など謎めいた要素を多く含むシリアスな作風であることです。
本作のメイン怪獣「カランコエ」
もう一人の怪獣「アスラシード」
他にも様々なアートワークが公開されていますが、いずれもどこか謎めいた魅力をもつ絵ばかりでとても気になりますね。
特撮とアニメーションが融合された作品?
本作最大の特徴は、なんといっても特撮とアニメーションの融合です。
主に背景、怪獣アクションなどは特撮セットやミニチュアを使い、人物などを中心にアニメーションを使うことで作品を仕上げるという驚きの試み。
予告編をみる限り、特別違和感を感じないのも驚きましたが、特撮部分とアニメーション部分が上手く調整されていていますし、その独特の空気感が面白いです。
怪獣パートはもちろんきぐるみ特撮で作成。
本作では二体の怪獣が登場するのですが、どちらもかなり独創的なデザイン。
この怪獣同士が戦うのはワクワクします。
こうして特撮部分とアニメーション部分を合成してつくるのが本作ということで、一体どんな作品になるのは大変楽しみな所です。
プロ声優さんに依頼すべくクラウドファンディング実施中
そんな一風変わった自主制作作品なのですが、なんとプロの声優さんにアフレコを依頼したい!
ということでクラウンドファンディングを実施中。
本編の重要な部分となるキャラクター、怪獣の造形、参加予定の声優さんなど
本記事よりも詳しい情報がいくつもあるので気になるかたはゼヒチェックしてください!
面白そうな企画なのでついついご紹介してしまった
本来は公開されている作品。
といっても新作は殆どなく、旧作を中心に紹介や解説をやっているボクですが、今回は未公開作品。なおかつクラウドファンディングの記事なわけですけど。
冒頭でお伝えしたとおり、本作を知ったのはスタッフの方からメールを頂いたことがきかっけでした。
(どうも普段ボクの作っている動画をご覧になってくださっていたようです)
そこからさらに本作の企画、絵コンテ、脚本までも見せて頂いた上で、こうして記事を書かせて頂いているのですが。
まず、普通に面白そうなんですよ。
まだ未公開ですし、読ませて頂いたプロットを記すわけには行かないので、やんわりと、ニュアンスだけお伝えするしかございませんが、これは「ミステリアスな怪獣物語」であり、ボクは大変好きなお話でした。
また怪獣達のデザインも良いですね。
一般的な怪獣のデザインではないのも面白いですし、洗練された不気味さと力強さがあっていいです。
他にもアニメと特撮を融合させる面白い手法も気になりましたし、個人的にはこの作品を見たいと思ったので宣伝に協力させて頂きました。
また本作は今どき珍しいDVD
ぜひとも本作が完成したところを見せて頂きたいと思っております。